グリーフセラピー(悲嘆療法)とは大切な方を失った悲しみをしっかりと受け容れ、
前に進む力を育むセラピーです。
悲嘆すること、悲嘆にくれること、それは当然の反応です。
しっかりと悲嘆することが必要なのです。
しっかりと悲嘆できずに、失ったことに向き合えないと
その悲しみはふとした瞬間に戻ってきてしまいます…。
戻ってくる、というよりも本来はずっとそこにあるのに気づかない、気づかないふりをして
過ごそうとしている。そのことに気がついてしまうのです。
通常6か月以上悲嘆し続けている状態を「複雑悲嘆」「慢性悲嘆」と呼びます。
サイコマンティウム療法とは古代ギリシアで行われていた特殊な環境下での
鏡視や幻視などの体験を通して、故人との対面を果たしたり、
生前に伝えられなかった気持ちを伝えたりすることで
故人への思いを吐き出し、正常な悲嘆作業を終えるための心理療法です。
古代ギリシアでは死者の託宣所と言われるような特殊な場所で、
特殊な役割を持った方たちの手により行われていたそうです。
迷路のような通路を抜けていかなければいけなかったり、
部屋自体が地下にあるようなところがほとんどだったようです。
そのような特殊な環境下で行われていたものを現代によみがえらせたのが
アメリカの医師で、心理学者でもあるレイモンド・ムーディ博士です。