自分にも思いやりの心を向けていますか?

「セルフ・コンパッション」とは

セルフ=Self 自己

コンパッション=Compassion 思いやり、慈悲

「セルフ・コンパッション」で「自己に対する思いやり」という意味です。

自己という言葉ではわかりにくいですので、「自分自身に対する思いやり」

であると考えてください。

自分自身に対して思いやりを持つことは、「あるがままの自分を受け入れる」

ことでもあります。

このように言うと、「自分を甘やかすことになるのではないか」と

思われる方も多いと思います。

ですが考えてみてください。

親しい友人が悩み苦しんでいたとします。

その友人に対してどのように話したり、接したりするでしょうか。

悩んでいる内容にもよりますが、大抵の場合は

「あなたは悪くないよ」とか、「辛かったよね」、

「あなたはやれることはやったじゃない」、「無理しなくていいよ」などと

声をかけてあげますよね。

相手を思いやり、元気づけてくれる言葉がけですよね。

これらの言葉は相手を甘やかすための言葉でしょうか。

違いますよね。

相手を思いやる言葉です。

このような言葉や気持ちを自分自身にも向けてほしいのです。

 

なぜセルフ・コンパッションが大切なのか

私たちは他の人には優しくできるのに、自分には厳しくなりがちです。

「こんなこと大したことはない」とか、「もっと頑張れるはずだ」など

自分に発破をかけることが多いですよね。

このような声掛けは目標や目的が明確な場合はうまく機能することも

ありますが、不安や自己否定的な感情に対して苦しんでいる場合は

さらに自分を追い詰めてしまうこともあります。

特に私たち日本社会の中では自分を卑下したり、自分を低く表現することが

美徳としてとらえられることがいまだに多く、

自分に思いやりを向けることが悪いことであるかのように

考えてしまいやすい環境もあります。

この事は自尊感情を低くし、自分を表現することを難しくする原因にも

なっていると思います。

また自分を思いやれない人は他者に対しても厳しくなりがちであり、

表面上は他者を認めているようにふるまいながらも、

本心では「もっとやれるはずだ、やるべきだ」と感じていて、

自己矛盾を感じながら、「他人とぶつかってはいけない」という

日本的な社会的要求もあり、葛藤やストレスを抱え込む原因にもなります。

 

セルフ・コンパッションに必要なもの

セルフ・コンパッションを実践するにあたって必要なものは

 

1,自分へのやさしさ

 

2,共通の人間性(への理解)

 

3,マインドフルネス

 

です。

 

1の「自分へのやさしさ」は理解はしやすいと思います。

自分を他者に置き換えてみて考えてみましょう。

例えば泣いている子どもに、「泣くな!」と言って泣き止むでしょうか。

自分が泣いていたり、泣きたいくらい苦しいのに、

なぜその気持ちを認めようとはせず、鞭を打つのでしょうか。

自分に優しくすることで、鞭打つよりもスムーズに気持ちが落ち着き、

前に進めるようになります。

 

3の「マインドフルネス」は練習で身に着けられる能力です。

簡単に言えば思考にとらわれるのではなく、今ここに意識を向けなおすことで

自分を自由にしてくれる力です。

マインドフルネスの能力はスポーツに似ています。

練習すれば身に着けられますし、練習をさぼれば力は弱まります。

続けることが大切なのです。

マインドフルネスについては「マインドフルネス認知療法」のページでも

説明しています。特に最後の方に書いてあるジョン・カバットジンさんの

言葉がマインドフルネスについて端的にしっかりと表現されています。

 

2の「共通の人間性」については言葉では簡単に表現できますが、

それを実感すること、そう思ってみることが大切です。

「共通の人間性」とは「人間誰もが経験したり、考えたり感じたりすることで

ある」と困難を受け入れる考え方です。

「受け入れる」ことと、「諦める」ことは違います。

困難を「誰もが、多くの人が程度の差などはあれ経験することがある」と

受け入れることで、一人で苦しんでいるという状態から、

多くの人間の中の一人であるという他者とのつながりを感じることができます。

またそのように受け容れることで、「この困難も一生続くのではなく、

いつか終わりが来る」と考えられるようにもなります。

苦しんでいるときほどこのように苦しみはいつか終るものと考えられなくなり、

「永遠に苦しむのだ」とか、「私だけがこんなに苦しい」と

感じてしまいます…。

共通の人間性を理解することで、このようないわゆる視野狭窄状態から

抜け出すための一歩が踏み出せるのです。

当ルームのカウンセリングとセルフ・コンパッション

当ルームのカウンセリングではマインドフルネスやセルフ・コンパッション等

様々な心理療法や心理学の観点を取り入れ、お客様・クライアント様に

あったカウンセリングを見つけて実施していきます。

セルフ・コンパッションについて興味があるということでしたら、

セルフ・コンパッションについて説明させていただくこともできます。

お問い合わせ・ご予約は

下記ボタンからメールでお問い合わせが可能です。

またお電話でもお問い合わせは可能ですが、接客時などは

お電話に出ることができませんので、ご了承くださいませ。

 

※なおご予約は感染症対策などもございますので、

前日までにご連絡いただけると幸いです。

「慈悲の瞑想」動画版

「慈悲の瞑想」という瞑想方法がございます。

仏教における瞑想の一種で、仏教の基本的な精神が表されている瞑想です。

 

慈悲の瞑想はコンパッションを自分だけではなく、自分の大切な人や

自分の嫌いな人(!)まで広げていく瞑想方法です。

1つの言葉を3回繰り返します。

この動画では1つにつき15秒瞑想の時間を取っています。

全体で10分40秒ほどの動画になります。

瞑想を日常に組み込むための練習としてご利用くださいませ。

また利用方法および利用に関する注意が動画の下に書かれています。

内容をご確認の上、ご利用くださいませ。

「慈悲の瞑想」動画版の使い方

 

1、動画の再生ボタン(動画中央の右向きの三角ボタン)を押しましょう

2、動画の再生が始まりますので、必要があれば右下の「全画面表示」の

  ボタンを押しましょう。

  お寺の鐘が鳴った後に慈悲の瞑想の言葉が表示されます。

3、次の慈悲の瞑想の言葉になるタイミングでまたお寺の鐘の音が聞こえます。

  瞑想を目をつぶって行う方は鐘の音のタイミングで目を開け、

  瞑想の言葉を記憶しましょう。

4、動画の最後にはまとめの言葉が表示されますので、その言葉を見たら

  深く深呼吸をしてしっかりと身体の感覚を感じて目覚めましょう。

 

<注意>

・嫌な言葉がある場合は、その言葉を無理に受け入れる必要はありません。

 単なる文字として受け流し、「私が幸せでありますように」など

 受け入れ可能な言葉を繰り返しても構いません。

・体調が悪くなった場合はすぐに瞑想を止め、深呼吸をしたり、

 コップの水を飲むなど落ち着き、身体と心の感覚を「今」に

 向けなおしましょう。

・当ルームのホームページの内容および動画の使用につきましては

 お客様の自己責任において行われるものであり、

 当ルームはいかなる責任も負いません。

 十分健康や安全にご留意いただいた上でご利用くださいませ。

こころのピース

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