過去から解放されて、自由になるために…

人は多くの事を体験しながら成長して行きます。

その体験から多くの事を学んだり、傷ついたりしながら成長するのです。

ただ同じ体験をしたからと言って、誰もが同じように学んだりするものではありません。

一人ひとり捕らえ方、感じ方が違います。

学ぶ内容、傷つき方も人それぞれなのです。

人によっては簡単に立ち直れることでも、人によってはそれ以降の人生を

変えてしまうほどの衝撃を受けてしまうこともあるのです。

◎インナーチャイルド・アダルトチルドレン

特に子どものころはそれ以降の人間関係の基本を作る大切なときです。

子どもはまずは周りにいる親から人間関係の基本を学びます。

自分を守ってくれる存在、自分を受け入れてくれる存在。

親からの愛情をもらって、安心できることで外の人、出来事などに興味を持つようになります。

まずは「安心」出来る存在、場所が必要なのです。

この時期に親から愛情をもらえていない、受け入れてくれていないと子どもが感じてしまうと、

親から愛情をもらうために自分という存在を抑えつけたり、

親の注意を引こうと特別な行動をとってしまうようになってしまうこともあります。

子どものときに愛情などを充分に感じることが出来ず、「寂しい」「悲しい」といった

感情を自分の中に押し込めてしまい、そのような気持ちが「インナーチャイルド」として

大人になってもずっと自分の中に存在し、生き辛さを感じたり、

何かに強く依存したりしてしまうようになるのです。

機能不全家族」の中でも「インナーチャイルド」は育ってしまいます。

「機能不全家族」とは子どもが子どもらしく振る舞えない家族のことです。

両親が揃っている、揃っていないということではなく、「子どもが子どもとして振舞えない」

「家族の関係がうまく機能していない」家族のことです。

子どもは本来無邪気で、活発で、「子どもらしい」ものです。

安心して、子どもらしく振舞えることでしっかりと成長できるのです。

ですが何らかの理由で子どもが子どもらしく振舞うことができず、

本来の子どもの気持ちを表現できずに、親にとっての「良い子」になりすぎることがあります。

「聞き分けの良い、手のかからない良い子」と親は感じるかもしれませんが、

それは子どもが子どもらしく振舞えず、子どもながらに自分の役回りを演じ、

自分を抑え付けている姿なのです。

このように機能不全家族の中で、子どもが子供らしく振舞えず、自分を抑え付けながら

大人になってもその心のしがらみから解放されずにいる人のことを

アダルトチルドレン」と言います。

ここで大切なことは「子どもがそのように感じてしまう」ということ。

親としてはもちろん愛情を注いでいたのだとしても、子どもが「感じてしまう」ことで

「インナーチャイルド」を作ってしまうのです。

ですから、インナーチャイルドがいるからと言って、親を責めるということではありません。

子どものときに感じてしまった気持ちを、ありのまま受け入れ、抱きしめ、手放すことが

大切なのです。ずっとその気持ちにしがみついているだけでは前に進めません。

ずっと過去の気持ちに縛られていては自由になれないのです。

当ルームでは「インナーチャイルド」を癒し、今の自分を自由にするために

催眠療法を利用した「インナーチャイルドセラピー」を行なっております。

子どものときの自分に今の自分が会い、気持ちを受け入れてあげ、そして手放す。

子どものときの自分の気持ちはもちろん自分自身が一番良くわかってあげられます。

今のあなたでしたら、その時の気持ちを理解し、受け入れてあげることが出来るのです。

子どものときのあなたの気持ちを受け入れてあげましょう。

そして今の自分を幸せな未来に向けて進んでいけるように開放してあげましょう!

◎トラウマ

トラウマ」とは精神的な外傷を意味します。

トラウマには「自分の命を脅かすと感じた出来事」、例としては地震等の災害や戦争、

事件・事故などから受けるトラウマと、

「日常生活の中で命に直接危害は無いが、心が大きく動揺するような出来事」、

例としては家族や他の人からの何気ないが、グサッと来る一言や低い評価などから受ける

トラウマがあります。

目に見える出来事としてはもちろん天災や戦争などはとても大きな出来事で

見た目にもインパクトがありますが、心にとってはどちらも大きな傷を

残してしまう出来事なのです。

どちらの出来事も日常生活を送る上で支障をきたすことがあります。

特定の場所や音、言葉などに異常に反応してしまったり、落ち着かず、不安定に

なってしまったり、トラウマになってしまった出来事に対して過剰に反応してしまったりするのです。

本来人間の心、脳にはそのような体験をした感情を処理し、

「過去の出来事」として記憶する力があるのですが、あまりに大きなショックは

処理することが出来ず、そのまま心の中に「トラウマ」として残り、

過去の出来事を今も心の中では進行中のように感じてしまうのです。

このような記憶を無理矢理抑えつけよう、しまい込もうとしても

心の中では処理できておらず、進行中ですから

ふとしたきっかけでまた表に表れてしまったり、意識していないようでも

普段の考え方や捉え方、行動などに現れ、悩まされ続けてしまうのです。

大切なのは「しっかりと処理すること」。

前述の「インナーチャイルドセラピー」もそうですが、抑えつけよう、見ないようにしようと

言うのではなく、しっかりと受け入れ、そして手放すことが大切なのです。

子どものときの感情的なトラウマでしたら「インナーチャイルドセラピー」で

解消することも出来ます。

また災害や事故など物理的な出来事などのトラウマも同様に受け入れ、手放すことで

しっかりと心の中での処理を進めて、解消することも可能です。

私たちは普段睡眠中にこのような感情を処理しているといわれています。

レム睡眠」という睡眠状態では、身体は眠っていますが、脳は活動していて

このときに感情などの処理を行なっているといわれています。

レム睡眠中には「急速眼球運動」と言われる目の動きが伴います。

この急速眼球運動を利用し、起きている状況の中でも記憶を処理していく方法がございます。

この方法は下記の8段階を通して行なわれます。

①クライアント(お客様・ご自身のことです)の育成歴や病歴などの確認と治療の計画
急速眼球運動と脱感作、記憶の再処理の説明やラポールの確認という準備
③対象となるトラウマの感情レベルや信じたい言葉の真実度などの評価
④実際に眼球運動を行ないながら、脱感作を進め、その反応を見ながら
 更に深い気づきを得たりしていく。
⑤信じたい言葉や感情などを植え付け、組み込んでいく。
⑥当初の目標だったトラウマを感じてもらい、身体的に緊張などが残っていないのか
 確認し、必要であれば再処理していく。
⑦トラウマの状態が開始時よりも良くなったかどうか確認し、必要であれば
 次回までに気持ちが動揺した場合などへの対処法を説明する。
⑧2回目以降、前回までに得られた結果が持続しているかどうか、感情や信じたい
 言葉のレベルが変化したかどうかを確認し、必要であれば新しいターゲットとなる
 感情などを定め、処理を進めていく。

という流れです。

一般的には「EMDR」と呼ばれる方法になります。

この方法はアメリカにおいてベトナム帰還兵たちのPTSDを解消するための

プログラムとして用いられ、他の方法よりも高い成功を得ることが出来たものです。

基本的にはお客様にカウンセラーの指を眼で追ってもらいながら、記憶を処理して行きます。

また目で追うことが困難な場合、音により左右に眼球を動かしてもらうことも出来ます。

天災や戦争などのトラウマ、PTSDだけでは無く、日常生活におけるトラウマや

感情の処理にも有効に作用します。

 

トラウマによって過去に縛り付けられていた心を解放して、

幸せな未来を目指して進んで行きましょう!

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