当ルームでは遠方の方やお越しになれない方のためにSkypeのビデオ通話による
催眠療法も実施いたしております。
一般的な傾聴によるカウンセリングは人と人が出会い、気持ちがつながることで気づきを得たり、
癒しを感じられるものです。可能であれば人と人が面と向かって言葉を投げかけたり、
受け入れたりすることが望ましいです。ビデオ通話や電話、メールによるカウンセリングでは
一方的になったり、気持ちを表しきれずに消化不良となることもございます。
催眠療法はクライアントであるお客様の中での気づきが重要であり、ビデオ通話による
カウンセリングでも効果が出やすいものであると考えています。
カウンセラーはお客様を必要な記憶、情報、イメージの中に誘導し、
お客様を後ろから案内する役割を担います。カーナビが道を教えてくれるが、
車を運転するわけではないというたとえが分かりやすいでしょうか。
適切に誘導することができ、お客様が気づきを得ることができればそこから癒しが始まります。
Skypeで催眠療法を行う上で大切なことは催眠療法を行う環境づくりです。
催眠状態に入りやすい環境を整えていただくことが必要となります。
①集中できる環境
まずは集中できる環境が大切です。
「家族に見られるのではないか」という状況では常に周りの物音に敏感になっている
緊張状態であり、催眠状態に入ることが難しくなります。
騒音などはないことにこしたことはありませんが、前世療法で有名なブライアン・L・ワイス博士は
テレビでの録画の時には外の音が聞こえる場所で撮影を行い、それでもしっかりと催眠状態に
入れることができたそうです。
Skypeを行う際にマイク付のヘッドフォンで通信していただくとそれだけでも周りの騒音が
聞こえにくくなり、集中しやすくなります。
②集中できる姿勢
集中できる姿勢も大切になります。
当ルームで行う際はお客様の状態によりリラックスチェアの背もたれを寝かせたり、
立たせたりしています。
リラックスするただけであれば寝かせた状態が一番良いのですが、リラックスしすぎると
睡眠状態になりやすく、催眠状態を維持することが難しくなります。
催眠状態は集中力を維持しながら、リラックスすることが大切なのです。
もしすぐに寝てしまうような場合は普通の椅子に腰かけ、背もたれを利用せずに、
背筋をぴんと伸ばして眠らないようにすることも効果的な場合があります。
あぐらや正座では足や腰に負担がかかりすぎ、体がつらくなることが多いですので、
催眠状態には不向きです。また同じ理由でこたつに入りながらや、
背の低い机に向かって足を延ばしながら行うことも、睡眠に入りやすくなったり、
長時間同じ姿勢を保つことが難しため催眠療法には不向きとなります。
腰かけやすい椅子に座りながら、両手を横に垂らしている状態が基本となります。
③集中できる安心感
不安は緊張となり、催眠状態に入りにくくなります。
Skypeなどのビデオ通話による催眠療法ではどうしても回数や時間が少ないことも多く、
カウンセラーとの間に安心感・ラポールが築きにくいことが多いです。
催眠術や催眠状態、催眠療法に対する疑問などはどんなことでも結構ですので、
催眠誘導前にご質問くださいませ。また事前にメールなどのやり取りの中で疑問点などを
解決することもできますよ。
また環境のお話の中でお伝えした通り、「誰にも見られない、聞かれない」という安心感も
大切です。Skypeカウンセリングを行う日時の設定の際には一人で集中する時間が
作れるのかどうかもご検討くださいませ。
あらかじめ、「インフォームドコンセント」をお読みのいただいたり、
どのような誘導で催眠状態に入っていくのかを事前に体験(こちらから音声をダウンロード
していただけます)していただき、疑問や不信感を払い、
カウンセラーとの間に安心感を感じることができますようにご協力くださいませ。