1948年1月26日、まだ戦後間もなく、GHQの占領下にあった日本で
行員など16名を毒殺しようとし、現金や小切手などを盗まれる事件が発生しました。
これを帝国銀行で発生した事件ということで、「帝銀事件」と言います。
元軍人がかかわったのではないかという様々な噂が流れ、
報道などもその噂を裏付けるような情報にたどり着きながらも、
GHQからの命令により、事件の捜査はうやむやになってしまいました。
また犯人として捕らえられた男性も裁判で無罪を主張したり、
実際に行われた反抗から犯人は別に居るはずと思われているなど
未だに事件の真実は闇の中という難事件なのです。
犯人として捕まってしまった男性は結局、自分の無実を得られないまま
病死してしまいました…。
ちなみに捕まった男性が冤罪であることを求めて作家の松本清張さんなどが
釈放運動を行ったり、「救う会」が結成され、行動を起しました。
それでも釈放されず、死刑も執行されず。
長い年月だけが過ぎてしまったのです。